心はいつもAirPucci (空元気でもいいから)

毎日がPucciを着ているような気分

抵抗勢力は

   


今見ています。

公演内容を書き起こしたページはこちら。
書き起こし.com
「国民の、ITによる、日本復活」書き起こし 孫正義&三木谷浩史

第2部の『日本の国際競争力』が実データをもとにしており、参考になります。

日本のIT系学生の少なさを指摘されていますが、ITに限らず、日本は全般的に理系を志す人が少ないですよね。

私が大学生の頃は(ずいぶん前ですが)、卒研で通っていた東大の研究室に韓国人留学生が2人いました。彼らによりますと、韓国では理系が人気で入学の倍率は10倍もあるとか。当時から日本は理系離れを起こしていました。理系の学問を学ぶのは困難な上に就職しても給与面で報われないからです。韓国では理系が人気と留学生から話をきいた時、私は戦慄を覚えました。

約20年経った今、その戦慄が現実のものになっています。技術開発力という国力を担う大切な部分で、各国に抜かれつつ/抜かれてしまっている状況になっているからです。

第3部は、光ファイバー設置するほうが、メタル回線を10年維持するよりも安いことをNTTのビジネス領域に踏み込んで指摘。

なぜそうしないのか?
抵抗勢力は、メタルの維持にかかわっているお年寄り。仕事なくなるからね。
NTT社員の年齢構成グラフが出ています。50-60代が社員の半分ほど占めている構成にびっくりです。原因は、少子高齢化ではない。若者の雇用控えは見せ掛けの原因でしかない。成長産業ではないからでしょう。いや、「成長しないことを選択した」というのが真の理由でしょう。

20代の頃、大手製造業F社で勤務していました。私の部署は海外向け部門で本社ビルとは別のところが勤務地だったのですが、ある日で出張で本社工場に出向いたときのこと。お昼を食べようと、食堂に入ったとき、

大量の定年間近のおじさんが、黙って、下を向いて、覇気のない目と表情で、もくもくと、部品のようにご飯を食べていました。

その姿は「あともう少しで定年だ。今をやり過ごせば、退職金が沢山もらえる。」と、明らかに語っていて、ぞっとしました。
こういう年寄りになりたくないと。
彼らは家に帰ると、立派なお父さんだったのでしょうか。
若い頃は希望に満ち溢れたチャレンジャーだったのでしょうか。

30分でできる仕事をいかに12時間に持たせるか、という話をしている人がいました。

後にこの会社はリストラ問題で世間をにぎわしますが、
社員を活かすことができない経営層と、自分を活かすことができない労働者、どっちもどっちだったように思います。一生懸命がむしゃらにやれば報われた時代を過ぎ、この頃から既に時代に不適合を起こしていました。そう、勝ちパターンの変化に皆で対応できなくなっていたのです。

50-60代になってしまえば、変わっていく勇気もなくなるでしょう。
その前に、いつでも新しくいられるようにしなければと思い起こさせた出来事でした。

先の孫さんのプレゼンはものすごく洗練されていて上手、というわけではありません。
朴訥に思うことを、時折情熱をこめて、客観データを交えながら語っています。

定年間近で古い技術しか持たず退職金をもらうために毎日をやり過ごしているだろうNTTのおじさんに、

「逆に忙しくなるわけです。

つまり、いらんもの扱いされてるんじゃなくて、がんばってくれ、日本の21世紀のために、100年のために。
あなたの豊富な経験、これを提供してください。」

と、成長をやめた抵抗勢力の心理にまで踏み込みやる気を起こさせるように語っている孫さんがとても印象的でした。

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Comment

  1. ともちん より:

    抵抗勢力は: 今見ています。

    公演内容を書き起こしたページはこちら。
    書き起こし.com
    「国民の、ITによる、日本復活」書き起こし 孫正義&三木谷浩史
    光ファイバー設置するほうが、メタル回線の維持よりも安い。なぜそうしないの… http://bit.ly/blQXRA

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