心はいつもAirPucci (空元気でもいいから)

毎日がPucciを着ているような気分

粗野にして精細、等伯にやられっぱなしの京都。

   


長谷川等伯展を見に、京都国立博物館へ行ってまいりました。東京で見ればよかったものを、うっかりして見逃し。岡山に行く用事があったので、その前の日に京都に立ち寄ったつもりが、あまりの凄さに圧倒され、岡山の用事をキャンセルして等伯ワールドにはまった土日でした。
もともと高校生の頃から西洋美術の印象派~現代美術が好きで、日本画は印象派に大きな影響を与えた文化として捕らえていました。本流(西洋美術)に対する周辺文化であると。
そんなの、大間違いでした。日本美術、むちゃくちゃかっこいいですよ。
見たのが等伯だったから、今までの認識が覆ったのでしょう。日本画というと、狩野派のそそっとした隙のない、美しくて優等生、作り物のような絵を思い浮かべます。能登から京都へ腕一本で一旗あげようと上京した等伯。野心たっぷりです。まず、やられてしまったのは、この木のごつごつとした野生的な肌。これは大胆を通り越して粗野と言ってもいいのでは?美しくも生命の躍動感を感じる日本画。等伯の人物像がもたらすものでしょう。


一番好きだったのがこちらです。「松林図屏風(しょうりんずびょうぶ)」国宝指定だそう。手抜きっぽく見えますが、やはり、下絵と考えられているそうです。等伯のものの見え方がわかるようで、ありがたかった。見ているうちに、この抜け感が完成形なのでは?と思えてきます。等伯の生きた時代は戦国時代ですが、平均寿命18歳だったといわれる武家がお屋敷をこのような襖絵で飾り、過ごす日々はどのようなものだったでしょう?静けさと刹那を感じたとき、千利休の鋭い視線を覚えた気がしました。


等伯自身は、大胆な面をもちながら、とっても愛嬌のあった人なのだろうなというのが動物や人物描写に見て取れます。こんなにかわいい表情、よく見ていますよね。


温水さんみたいでかわいいなあ~まさか400年後にこんな風に多くの人に見られているとは思っても見なかったでしょうね。


日本画の特徴は、基本的に表具であること、画材が西洋のものと異なることもありますが、最大の特徴は、構図にあるでしょう。細部を見、全体を見、左から、右から。どこから見ても、どこを見ても絵になる。見るほうが動けば絵も動く。西洋の遠近法にはない、日本人のものの見え方の優秀さをあらためて感じることができました。

東京もすごかったらしいですが、京都も連日大盛況だったようです。このような展示を見に行こうという人が日本に沢山いることも幸せに思いました。先人から受け継いだ文化、大切に、永遠に残したいですね。

 - music&Art

Comment

  1. ともちん より:

    粗野にして精細、等伯にやられっぱなしの京都。: 長谷川等伯展を見に、京都国立博物館へ行ってまいりました。東京で見ればよかったものを、うっかりして見逃し。岡山に行く用事があったので、その前の日に京都に立ち寄ったつもりが、あまりの凄… http://bit.ly/9vi00V

  2. […] 超ソーシャルフィルタリングは、等伯を見に行った新幹線の中で読了。ホリエモ ン本は100億稼ぐ超メール術 […]

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
セルゲイ・ラフマニノフ 交響曲第一番

浅田真央ちゃんの今シーズンの曲が、前回オリンピックに引き続きラフマニノフになった …

no image
宇宙を想うときに聴く曲

今日は、月と金星が接近して見えるだの、ISSとアトランティスが接近するのが見える …

浅田真央 2005年世界ジュニア選手権エキシビジョンがかわゆすぎて倒れそう

高島屋での smile 浅田真央展でも展示してあるMyベスト衣装、伊藤みどりさん …

no image
羽生結弦くん祝GPF優勝!パリの散歩道がBlue Bossaに似ている

羽生結弦くん世界最高得点でGPF優勝おめでとうございます。フリーの世界最高は本人 …

Felicidade聴き比べ

一生で一番好きなアルバム、ジョー・ヘンダーソンのダブルレインボウ。 iTunes …

雨降りなので、Once I Loved

雨です。さわやかな5月を感じた日が少なかったのは寂しいけれど、恵みの雨も楽しみま …

no image
Goodbye pork pie hat

最近スタバで作業してると必ずかかるこの曲。1時間に1回は聴くかな。原曲はチャール …

no image
男の子ばかりだった

短いけど作家生活は結局男の子ものしかできなかった。 ミュージシャンの養成所みたい …

no image
last 10 CDs

ここにも少し書いたのですが、音楽が好きで、商用音楽の世界でちょっとやっていた時期 …

ハウルの動く城byフランク・ステラ

関連しそうな記事 ルーシー・リー展に行ってきました。 粗野にして精細、等伯にやら …