どこを向いているのだろう感を感じる電子書籍アライアンス

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iPad出荷のお知らせで多くの人が浮かれているこのタイミングでのプレスリリース、狙っていますね。
ソニー、凸版、KDDI、朝日新聞社の4社でオープンなプラットフォームを提供

なぜSonyだけ、&せめて凸版じゃないんだろう、、と第一印象。プラットホームを作ると言っているのに、インフラ屋さんとコンテンツ利権屋さんが入っているおかしな構造。

このアライアンスのSonyは米ソニー・エレクトロニクス。日本では販売終了した電子ブックリーダーLIBRE、USでは継続販売しているSony Readerを再度担ごうというお話のようだ。

少なくとも報道を見る限りは、iPadで盛り上がっている電子書籍市場に日本ベンダーが危機感をもち、かなりやっつけ的に組んだアライアンスに見えます。

先のAsciiの記事で気になったのがこちらの箇所。

出版社/新聞社が安心してデジタルコンテンツを提供できる環境の整備

出版社や新聞社の安心って何でしょう?違法コピーに関することか。紙媒体流通低下による収入減少のことか。流通のフラット化による媒体権威の低下か。

違法コピーは(様々な難しい点はあるが)技術的に防御するとしても、それ以外のコンテンツの電子化流通に伴うビジネス変化に関する問題は避けて通ることができない。覚悟はできているのだろうか?

「オープンなプラットフォームの整備を図る」

そうだが、コンテンツはiPadでも読めるようにしてくれるのだろうか?Sony Reader用のフォーマットはSony Readerでしか読めなくて結構。同じコンテンツをiTunesStoreでも販売するのだろうか?いま一番人気のある漫画『ワンピース』、Sony ReaderのStoreでも買えて、iTunesStoreでも買えるようにして欲しい。在庫もなく印刷コストもなく、販売管理も紙の書籍流通よりはITの力で簡単に確実にできるのだから、配信先の複数管理、複数フォーマットの管理を怠らず、マーケティングを怠らずやって欲しい。

特定のデバイス、特定の流通経路に特定のコンテンツがロックインしてしまうことを

日本の市場にあった電子書籍ビジネスの立ち上げ

と、考えていないことを期待します。

私は本を読むことを楽しみの一つにiPad購入しましたが、他にもいろんな理由で欲しいと思っている人がいるでしょう。

iPadが与えてくれるのは、電子書籍ではなく、新しい情報体験なのです。どんな種類のコンテンツをどのタイミングで欲しいと思っても、ストレスなく、むしろエンパワーしてくれるようなツール。欲しい!楽しい!という喜びを阻害しないよう、当たり前のように美しく存在するiPad。そのために、人間の感覚、これからの感性をを徹底的に研究して開発したはずです。このアライアンスは、サービスを使う私達のために、そこまで考えてくれるのでしょうか?
それとも、出版社・新聞社の利権、コンテンツの鎖国に向くのでしょうか?

エアリーな気分でつかえるiPad、開放されたと思ったばかりなのに、縛られるのはもうゴメン。
後者でないことを期待するばかりです。

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