2010年6月

「希望を捨てる勇気」その0

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どうやら同じJiyugaokanな池田信夫先生の本。ようやく読みました。

この本は若い人に売れているそうです。
私はマクロ経済にはとんと疎いのですが、この本は失われた20年と言われる日本の経済停滞の原因を様々なデータを提示しながら指摘しています。国際社会の変化に対応できず高度経済成長を支えた制度のまま硬直化した労働環境、産業構造が元凶と。

「希望を捨てる勇気」というタイトルにある「希望」とは、この本では「いつか日本もそのうちに適当に復活するだろう」という根拠不明な観測を持っている甘えた中高年の希望を指しています。彼らに足りないのは「日本はもはや成長しないという絶望」であり、彼らの絶望が足りないので変わっていこうともしないと。

私は失われた20年を社会人として過ごしてきています。

1995年ごろまでなら何とかなっていた。でもその後は、だましだまし。失われた20年の最初の10年も知らない人に本書は読まれているのでしょう。池田氏のご指摘はまさにそのとおりです。

日本の金融資産をキャッシュで持つお年寄りと、社内失業しているワーキングリッチな中高年で日本はあふれかえっています。

自分の頼りにならない失われた20年の記憶をたどりながら、感想を書いてみたいと思います。

つづく。

希望に生まれて欲しい

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昨日のはやぶさプロジェクトの成功は、久々に希望を感じる出来事でした。

私は理系ですが、科学技術は国力を担うと高校でも大学でも教えられました。国力というとすぐに軍事力と結びつける人もいるかと思いますが、私は国の総合力で世界をリードする力のことだと理解しています。

Wikiによると、国力の要素として以下5つをあげています。
・自然
・国民
・軍事力
・経済力
・技術力

上の5つだと、技術力は産業を隆盛して経済を活発にするためにも、軍事力強化のためにも必要だと平たく理解してしまいそうですね。

外務省の「チャレンジ2001-21世紀に向けた日本外交の課題」(1999年)によれば、国力とは、軍事力、経済力、技術力、文化などさまざまな要素から成り立ち、世界標準となりうる仕組みを「構想する力」だという。

大和総研 常務理事チーフエコノミスト 原田 泰氏
第29回「『人口減少による国力』停滞、心配に及ばず」(2005/09/15)
上記は人口減少が国力に与える影響を考察した内容です。今回少子化問題はおいといて、外務省の国力定義
『世界標準となりうる仕組みを「構想する力」』
というのが、しっくりくるなと思ったのでした。

世界への『お手本力』といってもいいのかな。世界標準となりうる仕組みを「構想する力と実現する力」
にすれば完璧ですね。

今回のはやぶさプロジェクトの成功は、
・少予算でのプロジェクト組み立て(複数課題の組み合わせ、それによる専攻混載プロジェクト運営とチームワーク)
・それに伴う技術チャレンジ(イオンエンジン、スイングバイ航法など)
・未開拓分野取り組みによる知見獲得と次なる課題発見

などをもたらしました。今後、いろんな国が技術を高めて新しい課題に挑戦していくと思いますが、宇宙探索の分野では”はやぶさ”プロジェクトが世界のお手本であり憧れとなるのでしょう。(ここで安心しては駄目で、先の先へチャレンジする必要があるのですが、現状は予算が最大課題のようです)

この分野にあこがれる世界中の若い人に夢を与えてたらいいなあ。日本で学びたいと思う優秀な人も出てくるとうれしい。
多くの人に、憧れ好ましいと思ってもらえることはよいことだと思います。希望を持った優秀な人を呼び込み歓迎できる国であってほしい。

課題に挑む意思。解決できると信じる心。成果を社会で役立てる能力。理解を広める力と存在感
科学者の未知へ挑む姿勢そのものが、世の中の希望の一つだと思う。

もっと未来へ投資してほしい。少子化問題も高齢化問題も、食料もエネルギー問題も、課題を発見し解法をもとめ未開の地へ進むベクトルが希望なのだと思う。

はやぶさ × twitter

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金星と月のランデブー
野口さんの宇宙からの帰還
そして、本日6/13、はやぶさの帰還。

今年は宇宙天体ニュースが多い。そしてTwitter+Ustreamのおかげで、多角的に情報を得ることができて楽しいです。

USのディスカバリー計画は縮小するし、JAXAは仕分け対象にあげられていて、もう宇宙開発なんて意味ない的なムード漂う中、
宇宙初の5プロジェクトを敢行した日本のはやぶさ。野口さんの快挙に引き続き、大きな希望を持てた明るいニュースです!

「はやぶさ」の主なミッション
■イオンエンジンを使った惑星間飛行
■光学補正を利用した自律誘導航法
■小惑星からの試料採取
■地球スイングバイ
■再突入カプセルを使って地球へ試料を持ち帰る

宇宙に旅立って小惑星にたどり着き、戻ってくるだけでも偉業だと思うのですが、小惑星に着陸し無人で表面物質を持ち帰るというのも初めての試み。これだけ課題を組合さなければ予算がでなかったとか。
その予算規模も、100億円程度。
生徒たち相手にはやぶさの話をしてて、「はやぶさの製作費用125億円。パスファインダー650億円。子供手当て2兆円」と言ったらものすごいブーイングが。「お母さんが使っちゃうより、壊れない宇宙船(衛星)作ったほうがいい。」』というtweetがありました(@jyaricat氏)

最初にTwitterで回ってきたのがこのニコ動。
探査機はやぶさにおける、日本技術者の変態力

宇宙で初めての偉業のために、数々のトラブルに見舞われ
しかし、そのたびにミラクルなリカバリーを重ね、とうとう地球に戻ってくる。工夫と智恵を重ねた様子がヤマトのキャラで語られていて面白いです。

プロジェクトの全体像と生い立ち、成果の意義についてはこちらがわかりやすい。はやぶさプロジェクトメンバーへのインタビュー記事。
祝帰還!「はやぶさ」7年50億kmのミッション完全解説【その1】

はやぶさは、小惑星イトカワで採集したサンプルを地球に投下後、自らは大気圏に突入して燃え尽きる運命。燃え尽きる最後の様子を航空中継した映像。

2:56ごろから

はやぶさ最後の映像はイギリスBBCのも美しいです。
A perfect view of the asteroid capsule’s Earth return
日本では生中継なかったのに、BBCはあったとか。そうですよね。宇宙初の偉業5つもそろえているのですから。
はやぶさが切り離した小惑星サンプルは、到着予定地から1km程度はなれた箇所に落下したそうで、すぐに見つかったそうです。イチローのレーザービーム並の精度に驚きます。
BBCのニュースにははやぶさの成功を歓迎するコメントが。
BluesBerryさんのメッセージは忘れてはならないと思います。

Hayabusa is like life itself – life is intended to be used up, burned up with passion, and while burning up, the torch is passed to the next generation.

Falcon(はやぶさ)は燃えて日本のPhoenix(不死鳥)に生まれ変わったとし、新しい世代にバトンが渡されたのだと。
いや、渡されたのはtorch(たいまつ)。誰も知らない世界への長い道のりを、わずかな明かりを携えて、勇気をもって先頭で走るイメージかな。

はやぶさが到達した小惑星イトカワの組成は、地球の原始に近いと考えられていることから、地球の成り立ちがわかることと、イトカワ自身が将来地球にぶつかる可能性のある小惑星のひとつであることから、今回のはやぶさ飛行で得られた知見から地球と惑星との衝突回避技術が得られると期待されているそうです。

極め付きはすこっちさんの漫画
チームの人だけでなく、機械を擬人化し、情感をもって接するのはなんとも日本人っぽい。機械を敵と思う欧米系にはない発想ですね。

その、なんとも意味深な、はやぶさ最後の地球撮影画像です。
ã��ã�®å��ç��ã�¯ä¸�ç��ã�¢ã��ã�§ã��ã��ã��ã�¯ã��ã�¶ã��ã�©ã�¹ã��ã... on Twitpic


これは、水墨画なのでしょうか?
このラストショット撮影中にはやぶさ自身が燃え出していて、なぜ送信されてきたのかわからないという。

はやぶさプロジェクトは運営のJAXAによるtwitterアカウントだけでなく、はやぶさ自身を擬人化したtwitterアカウントを開設していて、とても親しみの持てるコミュニケーションになっていました。ホームページ、ブログ、Ustreamの中継も駆使していて、ともすれば縁遠い研究開発のプロセスをわかりやすく、興味深く伝えてくれていました。
「面白く、わかりやすく」というのがポイントですが、研究へ魂がこもっているからこそ、一般の人へわかりやすい言葉で伝えることができたのでしょうね。

野口さんが撮影した宇宙からの写真は素晴らしく美しく、かつtwitterでリアルタイム公開。日本だけでなく、世界中の人と感動を共有していました。
科学技術とtwitter+Ustreamの相性はかなりよいのではないでしょうか?

どこにあるかわからない密室研究よりも、可能な範囲で公開してもらえたら興味もわくし勉強になるし、何より希望が持てる!研究開発の皆様、ぜひJAXAを見習ってtwitter+Ustreamに挑戦してください!

Triste(悲しみ)

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一生で一番好きなアルバム、ジョー・ヘンダーソンのダブルレインボウ。
iTunesストアでも視聴ができます。すきすぎる、ジョーヘンの『ダブルレインボウ』より、アントニオ・カルロス・ジョビンの曲『Triste』を聴き比べしてみます。

悲しみというタイトルそのまま、かなわぬ恋に嘆く男(たぶん)の歌詞がついています。


フェンダーローズのバックがかっこいいですね。bossaはエレピが似合うと思います。


ジョビンの超有名なアルバム。Waveという、天気予報のバックミュージックとしてよく使われていた超有名曲が子供の頃から好きで、今は亡き六本木のWaveで初めて購入したCDでした。Tristeオリジナルはこれに入っています。


ローラ・フィジー姉さまのヴォーカルでどうぞ。


やっぱりジョーヘン&ハービーのこれが一番。

ブラスの厚めサウンドにアレンジしても似合いそうな曲なのになかったですねえ。

新都心に行ってきました!

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今日も手短に。
6/9-11、幕張メッセで行われたInteropにいってきました。久々の出展者として。外資系コンピューターOSメーカー勤務時代はイベント企画と仕切りもやっていたので、こういうお祭り系マーケティング結構好き。立ちっぱなしで腰にきちゃいますけどね。

幕張はもともとアサリのとれるのどかな砂浜だったそうです。
それが幕張新都心構想をかかげる千葉県が埋め立て現在の巨大な土地ができたのです。

幕張新都心に人を呼び込む仕掛けとして、アジア最大(当時)の大規模な国際コンベンションセンターとして幕張メッセが作られました。成田から人を呼び込むのに有利という触れ込みだった

私の古い友は、そこを「幕張砂漠」と呼ぶ。唐突に埋めたてられた土地に巨大な施設があり、人気がなく、水を調達するにも苦労するから。。1990年代の幕張は人が未来永劫誰も住まない虚構の街のような雰囲気がありました。

最近はようやくマンションもでき、企業も移り、人の気配がするような街になってきましたね。新設の高校は東大入学ランキングに顔を出すようになっているし。

同じ頃、東京にも現在のお台場を舞台にした東京テレポート構想がありました。こちらはバブル崩壊でいくつものプロジェクトが頓挫しています。

あの頃の未来はなんだったのか、いつか振り返ってみたいと思います。

いったいどこのハワイのコンドミアムかと思うような、APAホテル。


本当に成長しないのだろうか?

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調べている余裕がないので、忘れないうちにメモ。
昨日のブログ答えが出ない。 『社会起業家VS起業家』に関するメモ。でアラサーに社会企業家が増えているのは、今後経済成長が見込めないことが前提になっているのも理由の一つだと理解した。彼らがそのように思うのは納得がいく。

でも、子供時代は右肩上がりなわくわく感を経験したアラフォーとしては、悪あがきかも知れないけれど
「経済成長はなんとか頑張ればできるんじゃないのか?」と思ってみたい。

だって、経済なんて最初は心理的なものでしょ?だったら「駄目だ」「成長しない」なんて最初から思うのやめたい。って思う。

世の中のせいにしたくなるのもわかるけど、若い人の苦労も知らずに、いい気分で年金もらうゾンビみたいな人たちが作ったのが今の世の中でしょ?「駄目だ」「成長しない」なんて思うのはゾンビに負けている気がして、最初からゾンビの奴隷になることを甘んじて受け入れているようで嫌だ。ちょっとジタバタしてみたい。
(経済成長が見込めないからこそ、社会的に価値のあるものが経済価値があるものとして認められるという流れはわかっています。それ以外の何かで、大きな経済価値を持つものはないのか?)

Chikirinの日記
”日本の将来像”をお選びいただけます
Chikirinさんのブログは面白いのだけど、あげられている5つのモデルではなく、特定分野にフォーカスすることで経済成長を見込むモデルがいいなと私は思っています。

言うならば
<オプション6:シンガポールモデル>サービスと将来性のある産業育成に注力する。

最近、METIから出た産業構造ビジョン2010は、シンガポールモデルっぽいなと思いながら読んでいます。内容に突っ込みいれてみたいんですが、まだ詰めて読んでいません。。。

2020年までの10年が本当に正念場のような気がします。
1986年の前川リポート以来、社会の変換期にようやくでてきた提言。
いままでミラクルを繰り返してきた国なので、今度もミラクルできそうな気がしています。
ゾンビに負けない。

答えが出ない。 『社会起業家VS起業家』に関するメモ。

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昨日の小さなチーム、大きな仕事―37シグナルズ成功の法則で、規模の追求を求めない点が社会起業家っぽいなと思った点で、最近引っかかっていることがあるのでメモっておく。

『社会起業家VS起業家』というテーマでちょっとした論争があったようだ。
きっかけは、東洋経済に社会起業家を批判する記事らしいが、私は元記事を読んでいないので、なんとも考察ができない。

東洋経済の記事内容はこちらのブログに引用されている。

Days like thankful monologue
病児保育のNPO法人フローレンス代表 駒崎弘樹のblog
東洋経済でサイバーエージェント社長らに社会起業家がおおいに叩かれている件について

サイバーエージェントの藤田氏、元MSの成毛氏、マネックスの松本大氏からの社会起業家への批判があったようだ。その批判に対し、先のブログ内で駒崎氏が反論している。
また、松本孝行氏も反論している。

アゴラ
社会起業家の誤った認識 – 松本孝行

これに対し、ホリエモンさんが、強烈な反撃を加えるという形。
社会起業家とか眠たいこと言ってんじゃねーよとか私は思うけど。

一方で、グロービスの堀氏も社会起業家について考察を加える。
社会起業家vs起業家
社会起業家&(アンド)起業家

一連の批判の流れに対し、マザーハウスの山崎氏の主張が結論になっているのではないかと私は思う。
社会起業家VS起業家
堀さんとの議論を前に

登場したのは以下の方々。

○起業家、旧企業家
サイバーエージェントの藤田氏、元MSの成毛氏、マネックスの松本大氏、ホリエモンさん、グロービス堀氏

○社会起業家、新企業家
フローレンス駒崎氏、松本孝行氏、マザーハウス山崎氏

2つの陣営で決定的に違うのは年齢だ。
起業家、旧企業家の方々は、バブルを社会人として経験しているか、ITバブルそのものを生み出してしまった勢いのある方々だ。
新企業家の方々は30歳前後。既に豊かになった後に生まれ大きな経済成長を経験していない。
彼らの主張はおおむねこうだ。
・あらゆるモノやサービスがそろいコストが低下するなか、もはや経済価値があるものなどないのではないか
・だから社会価値があるものを経済価値があるものとして認めるのだ
誰でも乗れるような大きな経済成長がないことが前提になっている。

これに対し、旧企業家の主張はこうだ。
・成功して会社の規模が大きくなれば雇用も生み出すので社会貢献になる
・海外に生産を委託する場合でもその土地で雇用を生んでいるのだから社会貢献している
・社会企業家だなんてきれいごと言って、ビジネスの戦いから逃げているか、たまたま不景気だから逃げているだけでは?

このようにまとめていると、社会起業家VS起業家は規模を重んじるか否かにあるように見える。USの若いベンチャー、37signalsも収益性は重んじているけど規模は重んじていない。

今の世の中、暮らしに必要な最低限のインフラは整っている。右肩上がりを生み出すような、greedyでuglyな消費の仕方はしない。

私の結論は出ていない。年代的には旧企業家陣営だ。でも、私の父が勤めていた会社が会社の目先利益よりも地域の利益を優先する志をもっていたことを知り、会社の社会での役割を中学生のころ覚えた経験があって、新企業家の心情も理解できる。

マザーハウス山崎氏の考察はとっても深い。氏の主張が結論のように思える。

私たちが大事にしている言葉にクオリティとストーリーがあります。
クオリティはバッグが持つデザインや品質、
すなわちバッグの持つ本質的な価値を意味している一方、
ストーリーとは商品の持つプロセス、すなわち、誰がどんな思いで、
どのような経路を辿って、作られたモノなのかを意味しています。
更に、その商品をお客様が購入することによって、
一体この経済社会にどんなインパクトをもたらすのかというゴールまでを意味しているのです。

私たちがこのような言葉を理念の中に掲げているのは、
ポスト高度消費社会における経済人(消費者・投資家・労働者)が
自らの新しい可能性見出す必要があるという思いからです。
情報コストが限りなくゼロに近づいていっている中で、
私たちの経済活動が透明化される途上にあり、
その途上の中でお客様一人一人が購買活動等で与える経済的インパクトを
認識できるようになってくるということです。

モノやサービスが生まれ届けられるプロセスすら可視化され、各プロセスの影響すら評価される時代。
この時代認識が、旧企業家世代にはないような気がする。しかし、世代間の闘争なのだろうか?

山崎氏の意見を読むと、社会起業家VS起業家というよりは、ビジョナリーか否かに思える。
社会起業家と呼ばれる方の理念が社会への貢献にあり、それは時代の要請ではないだろうか?

小さなチーム、大きな仕事―37シグナルズ成功の法則

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電車の細切れ時間を使って読了。
アメリカの37シグナルズというネットベンチャーの人が書いた、いまどきの起業と仕事観のお話。彼らは「起業」という概念を好まない。会社を始めると言っている。

20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義」も起業予備軍、スタートアップ向けの本で、Amazonで見るとこの2冊セットでお勧めされます。

言っていることが微妙に違うところが面白い。
「20歳のときに知っておきたかったこと」は、あくまでも工学部大学生向けに起業マインドを教える講座を元にした内容ですが、「小さなチーム、大きな仕事」は、実際に軌道にのったITベンチャーの人が書いた本なので、リアリティはこちらのほうがありますね。

ITに限らずベンチャーはIPOかBuyoutか、とにかく大きくなってexitを求められる=投資したい人が集まり、ともすれば中身の無いexitを目指す集団のように思えるときがあります。2000年以降リーマンショックまでのITバブル、土地バブルの頃に顕著だったように思います。

最近の20代を中心とした社会起業家を目指している集団は少なからずそのような風潮に対するアンチテーゼのように思えます。37シグナルズにも、同様なマインドが感じられました。
小さなビジネスをリスク少なく始め、長く緩やかに成長させることを指向しています。大きなexitとは無縁で興味もなくベンチャーキャピタルも不要。私が目指している小さくて良質なブランドビジネスはまさにこのモデルで、急激に立ち上がることは無いけれどもローリスクハイリターン、もっとも幸せなモデルだと思っています。

・失敗から学ぶことは過大評価されている。成功した人が次に成功する確率は34%に対し、失敗した人は何もしなかった人と同程度の成功しかおさめていない。
・小さなビジネスのままでよい。持続的な利益が出るほうが大事で誇るべきこと。
・アイデアなんて安いしいくらでもある。最初の売り文句になったアイデアはビジネスでは無視できるほどに小さい。大事なのは始めること、どうやって成し遂げるかということ。
->確かに、私はアイデアの価値を過大評価しているところがあるな。実際進めは現状に合わせてどんどん柔軟に変えていくのがビジネスだから、アイデアそのものに大きなウェイト、レベニューを求めるのは現実的ではない。アイデアなんて誰にでもある。
・外部資金は避ける。投資家が優先となり顧客が後回しになり、利回りが重要になり、取引が不利になる。
->大きなexitを狙っている人は目的が投資家と一致するのでそれはそれでよいと思います。でも、ソーシャルな時代を迎えて、強欲なexitモデルは歓迎されず成立もしないような気がします。自分や自社を無理に大きく見せる傾向が出てきて、中で社員やっているとしんどかった会社がありました。
・必要なモノは少ない。豪華なオフィスは要らない。->ノマド的な発想
・中途半端な一つではなく、よくできた半分でリリース
・競合に真似されないために、自分をサービスの一部にする->この人から買いたいと思われること
・競合相手に教える->これはやってみたい
・舞台裏を公開する->ザッポスみたいに
・「本質だけになるまで切り落とす。だが詩を取り除いてはいけない。余分なもののない清潔な状態を保つが、不毛にしてはいけない」

iPad vs. VAIO P 持ち歩き編。

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旅に出かけるときはケーブルと一緒です。ドコモ携帯、VAIO P、iPhone、Wimaxのモバイルルーター。
普段はケーブルレスでこの4デバイス持ち歩いていますが、充電が必要な旅にはケーブルは必須。デバイスの数減らしたい!

Vaio PがiPadになるなら、電池もちがいい&iPhoneとケーブル一緒になるので、荷物が一つ減るなあと思い、お出かけiPadを何日かしてみました。けれども、持ち歩きやすさという意味では、VAIO Pに軍配が上がりました。
VAIO P (VGN-P50)とiPad Wifiモデル16Gを比較します。

○重さ比較
VAIO P:626g
iPad:680g
ほぼ同じ重さです。でもiPadのほうがややずっしり感があり重く感じます。なぜでしょう?

○大きさ(たて、よこ、たかさ)
VAIO P:245x120x19.8 mm
iPad:242.8×189.7×13.4 mm



横幅はほぼ同じ。
たて幅の約7cmの差がコンパクト感の差です。



実はVAIO Pはケースに入れずそのままカバンに入れて持ち歩いています。
折りたたみで液晶とキーボードが保護されるというつくりの優位性がありますね。
厚みはVAIO PよりもiPadのほうが薄いんですけど、iPadは液晶を保護する必要があるのでケース必須です。ケース込みだと厚みは変わらない>むしろiPadのほうが厚くなるですね。

体感的には、ケース入りiPadは1.5kgのノートPC持ち歩いているのと同じ感覚です。ノートPCは2kgほどある時代から持ち歩いていたのですが、VAIO Pで初めて持ち歩いている感覚フリーになれました。

iPadはほぼ重さ変わらないのに、VAIO Pのような持ち歩きフリー感はありません。たて幅のコンパクトさがバッグの中の納まりのよさに影響しているためだと思われます。ここらへん、女性持ち歩きガジェット的にはすごく大事だなあ。

起動時間に関しては、

VAIO P:40秒
iPad:すぐ

と、圧倒的にiPadのほうが断然速いのです。なんとも悩ましいなあ。

もうしばらく併用でどっちがお気に入りモバイルになるか使ってみます。
ケースレス&保護フィルムのみでiPad持ち歩くとまた違うのかも。

iPadが500gくらいになればいいのになあ。

「志高く」孫さんの自伝その3

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「なんて美しいんだ」震えるほど思ったもの。孫さんが情報通信の世界でビジネスをすることを決めたきっかけらしい。

1974年の春、「ポピュラーエレクトロニクス」誌に掲載されたインテルのコンピューターチップ、i8080 の拡大写真。七色に輝いてとても美しく、雑誌から切り取って毎日持ち歩いていたそう。

この頃ビルゲイツらもコンピューター時代の到来を確信して大学を中退し会社設立。

業をなす志があり、若くして留学し、コンピューター時代黎明期に居合わせ、「美しい」と感じる根源的な力でフォーカスが定まったこと。情報産業の幕開けという大きな時代の始まりに居合わせたことは孫さんのラッキーですが、1974年当時、コンピューターがどれほどのものになるか、ほとんどの人がわかっていなかったでしょう。孫さんもゲイツも、そしてジョブスも、直感で「これだ」と感じ取っているようなので、これも能力の一つなのでしょうね。

日本に戻って孫さんはソフトバンク社を設立しますが、Yahooの出資あたりまで、つまりインターネットサービスが隆盛してくる頃まで、正直何をやっている会社なのか私にはよくわかりませんでした。
本の中でも、情報産業にフォーカスしているものの、いろんなことに挑戦しながら事業を形作っている、走りながら考えている感じです。
この間、生死に関わるような大きな病気もなさっています。

コンピューター雑誌の販売とソフトウェアの流通が主な事業だった会社が、
Yahooへの出資、BB事業の開始、そしてヴォーダフォンの買収。

孫さんいれて社員3人の時代、みかん箱ならぬりんご箱の上で毎日
「売上げ高、5年で100億、10年で500億」
「いずれは売上高は豆腐のように、一丁(兆)、2丁(兆)と数えたい」
と演説したことが本当になっている。

ダークファイバー開放でガソリンは頭からかぶらなかったけど、総務省の役員にライターを借りたという話は本当のようだ。鬼気迫る。
当時私もADSLでインターネット通信がしたくてたまらなかったので、NTTの回線開放は本当にうれしかった。

孫さんて留学したばかりの語学学校で知り合った2歳年上の人を好きになってそのまま21歳のときに結婚しています。こっちも決断が早い。

「もっとも重要な3つのこと。1番目が志と理念。2番目がビジョン。3番目が戦略。」

物まね&改良と量産化が得意だけど新規性あるものは生み出していなかったJapan as No1時代。ビジョンどころか、戦略ももっていなかった。志と理念とかはどうなんだろう?
父に聞いても皆一生懸命で必死だったと言われるに違いない。

iPad発売もNTTからと憶測が飛んでいたのをソフトバンクからにひっくり返した孫さん。ジョブスのような海外の要人とダイレクトコンタクトができるのもフラット化した時代のリーダーに必要な能力

力いっぱい生きていてうらやましいなあと思いました。

(iTunesストアへ。)

Amebloやってます