心はいつもAirPucci (空元気でもいいから)

毎日がPucciを着ているような気分

人の爪跡。

   


シンガポール(星加坡)に行ってきました。SinTelがシンガポール通信庁という、日本のかつての郵政省のような政府組織だった頃にインフラ納入のお仕事で渡星してから約20年近く。1990年代当時のシンガポールは日本の70年代のように、開発と投資意欲旺盛。政府の強いリーダーシップのもと(現在もシンガポールはそういう国ですが)、先進国の仲間入りをし発展し続けることに意欲を燃やしていました。

とっても面白い国なので、既に20回以上渡星しているのですが、星国までの旅で、数年前から気になることがあります。




シンガポールへの旅は、いくつかの小さな島の上を通過します。手付かずの自然がとっても美しい島々で、空から眺めているのがなんとも幸せだったのです。豊かな森に多くの動植物が棲んでいて、島全体が大きく呼吸し酸素を生み出している様子に、いだかれるような気持ちでいたのです。

でも、数年前から、その幸せは不安な気持ちにとってかわることになりました。



上の写真、右下にあるような道。人の爪で引っかいたような道路が、多くの島で見られるようになったのです。森林は切り崩され、開発が行われていることがわかります。

熱帯特有の植物、椰子からとれるパーム油(ヤシ油)は、エコ活動が盛んになり急速に需要が増えたそうです。スーパーで売っているエコ洗剤の多くがパーム油を使用し、エコなイメージで販売しています。
また、化石エネルギー代替燃料として、とうもろこし同様にパーム油も燃料としてのニーズが増えたため、プランテーションの開発が進んだそうです。

シンガポールへの旅上空から見える島々が、大規模プランテーションの地にはなっていないとは思いたいです。
マレーシアのボルネオ島やスマトラ島での現実は悲惨で、ジャングルが伐採されプランテーションとなり、動物が絶滅に追いやられる様子を、アルピニストの野口健さんがブログでレポートされています。

ジャングルを伐採した植物由来燃料を使えば、確かにCO2排出は化石燃料よりは削減できるでしょうが、そのためにCO2を吸収し酸素を生み出す熱帯の大きな森を破壊するという矛盾。こんな馬鹿な問題を洗い出せないCO2排出削減目標やらカーボンオフセットなんて、欺瞞もいいところです。

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