心はいつもAirPucci (空元気でもいいから)

毎日がPucciを着ているような気分

いまさらながら「フラガール」

   


2006年公開の映画、ようやくDVDで見ました。テレビ放映も既にあったはず。。遅すぎる。。映画として見たかったというよりは、世の中の変化で閉塞的な環境に追い込まれた人達がどうやって希望を見つけたのか参考にしたかったのです。

舞台となった常磐炭鉱は1976年に閉山。今から3-40年前だ。意外と最近(100年以上くらい前のことだと思っていた)。

明治時代の殖産興業からエネルギー・製鉄業を支えた炭鉱は、現在は1箇所を除き閉山しているそうだ。新日鉄の八幡製鉄所跡地にできたスペースワールドは民事再生し、北海道の夕張炭鉱を擁した夕張市は市が財政破綻している。常磐炭鉱のレジャー産業への業態転換は石炭産業が斜陽化した1950年代後半に構想されたというから、着眼の速さに驚く。同時に、
・掘削で廃棄していた温泉湯を利用するという発想
・単なる温泉宿ではなくハワイアンを集客の目玉とする
・いずれ職を失う労働者の新しい受け入れ先とする
という、戦コンもびっくりのトリプルソリューション。何よりも、温泉湯という資源だけで(しかも炭鉱業では廃棄物扱い)、サービス業への大胆な業態変更を決断したのには驚く。今そんな計画をしたら労働組合の激しい抵抗でつぶされるだろう。全く違う職に挑むことは苦労の連続だったと思うけど、その後の八幡や夕張に比べて現在も職があり人々に喜ばれていることは常磐の人達にとって幸せに違いない(少なくとも不幸ではないと思う)。

当時の石炭業は輸入石炭の価格競争に負けるのと、エネルギー源が石油にシフトするのとで、斜陽が見えていたというのだから、あがなえない環境の変化に対する相当な悲壮感があったと思うけど、自ら変わることで希望を見出す人達が過去の日本にいて、しかも、それほど昔ではないという事実。前を向いて、自分から変わっていくこと・変化への対応を後手にしないことが大事なのはいつの時代でも同じだなあと感じました。

映画では、蒼井優ちゃん演じる炭鉱の娘が、街の将来を危惧する気持ちよりは、フラの先生に触発されて、反対する母と衝突するほどに強く「変わりたい」と主張する様子が印象的でした。東京からフラの先生として乗り込んだ立場から、炭鉱に生きる様々な立場の人々の反発を一身に浴び、それでもプロとしてのプライドは失わず、人との接し方を少しづつ改めていったフラの先生を演じる松雪泰子も人の情を感じさせてよいです。

フラガールスタンダード・エディション [DVD]
ハピネット・ピクチャーズ (2007-03-16)
売り上げランキング: 8189
おすすめ度の平均: 4.5

5 松雪泰子の気っぷのよさとぐっとくる美しさが個人的には見所
5 みんな笑顔で働ける、そんな時代つくれるかも知んねー
5 何をしていいかわからない。
4 ベストキャスティング
4 「束縛からの開放」が観る者を元気づける。

 - Media , ,

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
ロケットを作る植松努さん

北海道で小型宇宙ロケット開発事業に取り組む、植松努さんの講演に行ってきました。「 …

no image
5日で身に付く伝える技術

久々の書評。尊敬する先輩の推薦図書です。 「5日で身に付く伝える技術」読むだけな …

no image
夏休みの課題:銀河鉄道999を見る

ラピュタでバルスするのと同様に、銀河鉄道999を見るのが私的夏休みです。 銀河鉄 …

「志高く」孫さんの自伝その2

孫さんは1957年生まれ。大変貧乏な子供時代だったそうだが、貧乏を悪いことと考え …

no image
20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義

「いま、手元に5ドルあります。二時間でできるだけ増やせと言われたら、みなさんはど …

no image
ザッポスの奇跡

4年前からやっているネットショップ。ムック本で紹介され、売り上げも年々伸び、人気 …

no image
オカルトはもういいよ。

今は多少落ち着いてきた感がありますが、福島の原発事故を巡る報道が変で訳わかんない …

電子書籍の衝撃

iPadの予約、孫さんと佐々木さんの光の道対談を経た今、ようやく佐々木俊尚さんの …

no image
iPad発売記念放送

28日はiPadの発売日。 写真は今日届いたiPadケース。私はまだケースだけで …

「志高く」孫さんの自伝その1

孫さんの自伝「志高く」は、2004年に発行後、2008年に再発行されたもの。ソフ …